【整体】施術の精度を高める「受動的集中」と手の脱力|第82回テクニック勉強会の様子

やすいゆたか整体院の院長、安井豊のバストアップ写真 - 施術実績10万人以上の信頼と経験を持つ柔道整復師
院長
安井 豊

当院では、プロまたはプロを目指す方のための整体の勉強会を開催しています。今回で82回目の開催になります。

毎回参加者の顔ぶれにより、内容は臨機応変に変わります。でも整体を学ぶ上で大切なことは不変ですので、その基本から最前線の現場で使われるものまでを学びます。

施術における手の使い方 ~応用編

今回は、「施術における手の使い方~応用編」をテーマに学びを深めました。

当院独自の施術では、施術ポイントに繊細に手を触れます。

その際、能動的に何かをしようとするのではなく、「受動的集中」という意識状態を大切にしています。

この意識で施術ポイントに触れることで、無駄な緊張や意識が消え、施術ポイントは自然と良い状態に整っていきます。その効果は神経を通じて全身に広がり、結果として筋肉の緊張緩和、自律神経の調整、骨格の歪みの改善へとつながります。


今回の勉強会では特に、この「受動的集中」をより効果的にするための手の使い方を詳しく学びました。

実習でポイントとなったのは、「触れる面の脱力」です。

具体的な方法としては、自然な呼吸に意識を向けます。努力して呼吸を調整するのではなく、自分の自然な呼吸をただ観察します。

その中で、息を吐くときに特に手首から先を意識的に脱力します。この際、手首より先の指、中手骨、手根骨までをしっかりとリラックスさせることが重要です。

手を伸ばして張った状態で施術を行うと、手や腕に無駄な緊張が生まれ、それが施術ポイントにも伝わり、相手がリラックスできなくなってしまいます。

そのため、手は自然に丸みを帯びた状態で、特に手首より先を意識的に緩めることで、相手も自然にリラックスして施術を受けることができます。

さらに、施術者自身が脱力しリラックスすることで、触れている相手の身体も緩み、施術の効果がより高まることを実感しました。


特に敏感な方であれば、施術者が手を脱力することで生じる「気」や「エネルギー」の変化を感じ取る場合もあるでしょう。

感じ取れなくても全く問題はありません。施術効果に大きな差はないからです。

参加した施術者からも

「手をリラックスさせると、施術ポイントの状態がよりクリアに伝わってきた」、「脱力の方法を実践することで、患者さんが深くリラックスしているのを感じられた」

などの声が上がりました。


その他、基本の「姿勢」「呼吸」「意識」について、実際の施術への応用を学びました。

当院では、施術者自身が学び、成長し続けることが、ご来院される方へのより良い施術につながると考えています。この勉強会を通じて学んだ知識と技術を活かし、多くの方の健康をサポートしていきます。


この勉強会は私が一方的に技術や情報を伝える場ではなく、一緒に学ぶ場です。

少人数制で、現在は定員オーバーのため、募集を停止しています。

次回募集は未定です。

ご興味ある方はお問い合わせフォームよりご連絡ください。

次回募集の際に優先的にご案内いたします。

※勉強会は高い「質」を保つために、参加には一定の基準を設けさせていただいています。募集の際のご案内は参加確定ではありませんのでご了承ください。

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