当院では症状だけにこだわらず、どうしたらその人が良くなっていくかを考えます。
体全体をみて、根本的に改善するための道筋を一緒に見つけていきます。
実際に来院された方の例を紹介していきます。
※このレポートは個人の体験であり、すべての人に同様の効果が出るわけではありません。
クライアント情報
- 30代 女性
- デスクワーク PC作業が多い
症状
- 首、肩、背中のコリと痛み
経緯
- 10年以上前からいつも首と肩と背中が凝っている感じ。
- 2ヶ月前に首筋の痛みが強くなってきたので整形外科を受診。
- 特に異常はないが、ストレートネック気味だと言われた。
- インターネットで調べると、ストレートネックは治らないと書いてあることが多いので、不安になって当院に来院。
検査・施術
お体の状態を調べてみると、特に硬くなっている筋肉があります。
首から背中にかけての僧帽筋と肩から腰にかけての広背筋です。
首の状態も本来の動きがかなり制限されている状態です。
首の動きが悪いと、本来の自然なカーブが失われます。
そうなるといわゆるストレートネックという状態になり、頭が通常の位置より前に出て、頭の重さで首や肩に負担がかかるようになってしまいます。
私見ですが、首の動きと首から肩にかけての僧帽筋は、自律神経の影響を強く受けます。
そのためマッサージやストレッチといった筋肉にアプローチする方法では対処できません。自律神経の働きが良くなるような方法が必要になります。
当院では独自の整体で自律神経にアプローチします。
今回もその方法で自律神経を整えていきます。
自律神経の中でも特に迷走神経というのが活性化すると、硬かった筋肉が自然に緩んできます。首や肩の状態はこれで改善します。
背中の筋肉、特に広背筋は首から神経が来ていますので、首が良くなると神経の伝達も良くなり、筋肉も柔らかくなってきます。
迷走神経(めいそうしんけい)とは、体のリラックスに関わる大切な神経です。この神経は脳から首、胸、そしてお腹の内臓に広がっていて、心臓や消化器官の動きを調整しています。迷走神経がうまく働くと、体がリラックスし、血液の流れが良くなります。その結果、筋肉に十分な酸素や栄養が届き、固くなっていた筋肉がほぐれます。また、体にたまった疲れや老廃物も流れやすくなるため、筋肉がよりリラックスします。
この方の場合も、首の状態が改善し動きが良くなると、首・肩・背中の症状のある筋肉がすべて柔らかくなりました。
経過報告
2回目
- 自律神経のバランスがやや乱れている。
- 僧帽筋の右上部、広背筋左側下部が再び硬くなっている。
- 首の動きが少し悪くなっている。
- 骨盤のゆがみが少しある。
- 首、肩、背中のコリと痛みはあるが、初回よりは軽減している。
4回目
- 自律神経のバランスがやや乱れている。
- 僧帽筋の右上部、広背筋左側下部が再び硬くなっている。
- 首の動きは正常。首の筋肉の硬さはない。
- 骨盤のゆがみはない。
- 首、肩、背中の痛みはない。
- 肩と背中に軽いコリは感じる。
5回目
- 自律神経のバランスは正常。
- 僧帽筋の右上部、広背筋左側下部の硬さはない。
- 首の動きは正常。
- 骨盤のゆがみはない。
- 首、肩、背中の痛みはない。
- 背中に軽いコリは感じる。
メンテナンスフェーズへの移行
- 状態が安定してきたので、これ以降、再発防止と良いコンディションを保つためのメンテナンス的な通院に移行する。
- ストレートネックの再発を防ぐため、2~3週に1回の通院で様子をみていく。
まとめ
ストレートネックは治らないものはなく、一時的な状態だと考えています。
確かに、自然に治ることは考えにくいですが、根本的に改善する方法はありますので心配はいりません。
首が十分に動くようになれば、自然なカーブを取り戻し、結果的にストレートネックではない状態になります。この状態を維持することができれば根本的な改善になります。
1回だけで根本改善とはいきません。整ったお身体の状態をキープしていただくことが必要です。
どうしたらいいコンディションを保つことができるのかを一緒に考えて、実践していきます。
なかなかスッキリしない痛み・コリ・しびれでお悩みの方はぜひ当院にいらしてみてください。
一緒に根本改善を目指していきましょう!