当院では症状だけにこだわらず、どうしたらその人が良くなっていくかを考えます。
体全体をみて、根本的に改善するための道筋を一緒に見つけていきます。
実際に来院された方の例を紹介していきます。
※このレポートは個人の体験であり、すべての人に同様の効果が出るわけではありません。
クライアント情報
- 40代 女性
- デスクワーク
症状
右膝の痛み、特に膝のお皿の下側がよく痛くなる。
経緯
- 1年前から右膝に違和感を感じる。
- だんだん痛むようになってきたので8ヶ月前に整形外科を受診。
- 骨に異常はないと言われた。筋力をつけるようにと言われたのでウォーキングとジムで筋トレを始めた。
- 6ヶ月ほど継続したが、右膝の違和感にあまり変化がない。
- ときどき強い痛みが出るようになったので、ドクターに相談したところ注射をすすめられた。
- 注射はイヤなので、他にいい方法はないかと探していた。
- 職場の同僚の紹介で当院に来院。
検査・施術
右膝をみせていただくと、関節には特に問題はないようです。
膝周囲の筋肉に問題がありそうです。
確認してみると、太ももの前側、後ろ側、スネ、ふくらはぎの筋肉がとても硬くなっています。
左脚は同じ筋肉に問題はありません。
よく運動されているので、単に筋肉の疲労も考えられますが、その場合はこんなに左右差は出ないので、他の原因を探していきます。
全身のバランスを確認していきます。背骨と骨盤のゆがみがあり、その結果として、左側の股関節と足首の動きがかなり制限されていました。
股関節と足首に問題があると無意識に左脚をかばうようになります。
それでも全体のバランスを取るために、右脚に過度な負担がかかるようになります。
これが右膝だけに痛みが出る原因だと推測しました。
左の股関節と足首の動きを改善するために、背骨と骨盤を整えました。
動きが改善したのを確かめてから、右脚の状態を調べました。
先ほど硬かった、太もも、スネ、ふくらはぎの筋肉は柔らかくなっています。むしろ左脚より柔らかいぐらいです。
ここで一度立っていただいて、歩いてみました。
右膝の違和感や痛みは感じないご様子で「大丈夫です!」といっていただけました。
そのあと全身の細部を調整してこの日の整体は終了です。
経過報告
2回目
- 自律神経の乱れによる肩と背中の筋肉の硬さが出ている。
- 背骨と骨盤のゆがみがやや戻っている。
- 左股関節は少し制限がある。
- 左足首の動きは正常になっている。
- 右の太ももの筋肉は問題なし。
- ふくらはぎ、スネの筋肉はやや硬くなっている。
4回目
- 自律神経の乱れによる肩と背中の筋肉の硬さが出ている。
- 背骨・骨盤のゆがみはない。
- 左股関節は少し制限がある。
- 左足首は正常。
- 右の太もも・スネの筋肉は正常。
- ふくらはぎの筋肉はやや硬い。
6回目
- 自律神経のバランスは正常。
- 骨盤のゆがみはない。
- 左股関節はやや制限がある。
- 左足首は正常。
- 右の太もも・ふくらはぎ・スネの筋肉は正常。
- 右膝の違和感もほとんど気にならなくなった。
メンテナンスフェーズへの移行
- 状態が安定してきたので、これ以降、再発防止と良いコンディションを保つためのメンテナンス的な通院に移行する。
- ジムでの運動を続けながら、2~3週間に1回の通院で経過を観察していく。
まとめ
今回のケースでは、膝だけではなく、全身のバランスに問題がありました。
運動をして筋力をつけるというのも間違ってはいないと思いますが、それだけでは改善しなかったケースとも言えるでしょう。
根本的な改善には全身のバランスを考える必要がありました。
1回だけで根本改善とはいきません。整ったお身体の状態をキープしていただくことが必要です。
どうしたらいいコンディションを保つことができるのかを一緒に考えて、実践していきます。
なかなかスッキリしない痛み・コリ・しびれでお悩みの方はぜひ当院にいらしてみてください。
一緒に根本改善を目指していきましょう!