当院では症状だけにこだわらず、どうしたらその人が良くなっていくかを考えます。
体全体をみて、根本的に改善するための道筋を一緒に見つけていきます。
実際に来院された方の例を紹介していきます。
※このレポートは個人の体験であり、すべての人に同様の効果が出るわけではありません。
クライアント情報
- 30代 女性
- 事務職 パソコン作業が多い
症状
- 左手首の痛み
- 整形外科を受診し腱鞘炎と言われた
経緯
- 1年ほど前に左手首が痛むようになった
- 最初はバッグなど重いものを持つと痛くなったが、最近ではコーヒカップなど軽いものを持つときでも痛む。
- 痛くなってから1ヶ月後に整形外科を受診。
- 腱鞘炎と言われ、使いすぎなので、なるべく手を使わないようにと指示された。
- 利き手ではないし、自分ではそんなに手を使いすぎている自覚はない。
- シップと痛み止めを処方され、自分でストレッチをするように言われた。
- 手首を曲げるストレッチを続けているが、良くなっていかない。
- 何か良くなる方法はないかと探していて、当院のホームページを見つけた。
検査・施術
腱鞘炎は安静にしていると良くなる場合もありますが、そうでない場合が多い印象です。
使いすぎなどで手首だけに問題が起きている場合は比較的順調に改善していきます。
逆に、手首以外にも問題があり、症状の原因が複合的な場合はなかなか改善せず長引いてしまいます。
この方の場合も、問題は手首だけではありませんでした。
肘に近い部分の筋肉、肩の筋肉、鎖骨と肩甲骨の動き、背中の筋肉、首の状態、これらのすべてに問題がありました。
日常の動作では、手首だけを動かすということはありません。必ず体の色々な部分が協力して1つの動作になります。
その協力関係がうまくいかないと結果的に負担の大きな部分が出てきます。
今回で言えばそれが手首だったんです。
ですから、問題のある各部分の動きや筋肉の状態も改善させ、手首の負担を減らしてあげることが必要になります。
単純な筋肉の疲労ではないので、ストレッチやマッサージでは改善が見込めません。
どうするかというと、筋肉をコントロールしている神経の状態を改善させます。
筋肉をリラックスさせる神経がうまく働いていないので、筋肉は硬くなり、動きも悪くなっています。
その神経が活性化され、自然に筋肉が緩むような独自の整体を行っていきます。
すると先ほどの問題のある部分、肘・肩・鎖骨・肩甲骨・背中・首の筋肉がゆるみ、手首もスムーズに動くようになりました。
実際にコーヒーカップを持っていただいても、普段のような痛みは出ないとおっしゃっていただけました。
経過報告
2回目
- 自律神経のバランスがやや乱れている。
- 僧帽筋の右上部、広背筋左側の筋肉がやや硬くなっている。
- 左前腕の筋肉は柔らかさを保っている。
- 首の動きが少し悪くなっている。
- 鎖骨と肩甲骨の動きもやや悪くなっている。
- 骨盤のゆがみが少しある。
- 手首の痛みはまだあるが最初よりはかなり楽になった。
4回目
- 自律神経のバランスがやや乱れている。
- 僧帽筋の右上部、広背筋左側下部はやや硬くなっている。
- 左前腕の筋肉は柔らかい状態。
- 首の動きがすこしわるくなっている。
- 鎖骨と肩甲骨の動きは正常。
- 骨盤のゆがみはない。
- 手首の痛みはほとんど気にならなくなった。
- 仕事で疲れたときに違和感を感じる程度。
6回目
- 自律神経のバランスは正常。
- 僧帽筋の右上部、広背筋左側、左前腕の筋肉の硬さはない。
- 首の動きは少し悪くなっている。
- 鎖骨と肩甲骨の動きは正常。
- 骨盤のゆがみはない。
- 手首の痛みはない。
メンテナンスフェーズへの移行
- 状態が安定してきたので、これ以降、再発防止と良いコンディションを保つためのメンテナンス的な通院に移行する。
- 手首の痛みは解消したが、首と自律神経の良いコンディションをキープするために、2~3週に1回の通院で様子をみていく。
まとめ
痛みなどの症状のある部分だけを改善しようとしても、思うようにいかない場合があります。
全体のつながりを見ていく必要があります。
今回は改めてそれを教えていただいた症例でした。
1回だけで根本改善とはいきません。整ったお身体の状態をキープしていただくことが必要です。
どうしたらいいコンディションを保つことができるのかを一緒に考えて、実践していきます。
なかなかスッキリしない痛み・コリ・しびれでお悩みの方はぜひ当院にいらしてみてください。
一緒に根本改善を目指していきましょう!